防寒のポイント

以下に3点の防寒のポイントを紹介します。参考に工夫してみてくださいね。

1.重ね着は4枚まで
重ね着=空気の層を厚くすることで防寒するわけですが、あまり多く重ね着すると、「着膨れして動けない。」「締め付けると逆に空気の層が少なくなる。」てことになります。
で防寒効果が高いのは、4枚までということになります。通常は3枚の重ね着(レイヤリング)で十分でしょう。
レイヤリングはそれぞれアウター(上着)、ミドラー(中着)、インナー(下着)となりますが、ここでひとつ覚えておいて欲しいのは、「人間は常に皮膚から水分が蒸発している」ということです(不感蒸泄と言います)。ミズノ社ブレスサーモのHPによるとその量は成人男性で1日700〜900ml。実にペットボトル約2本分になります。この水分が服の内側に蒸発した水分が留まってしまうと結露して、冷えた水と体が絶えず接触することになってしまいます。
このため防寒の際にこの水分を衣服外に出す「透湿」を無視することができません。
ゴアテックスという防水透湿素材が世に出て20年以上経つと思います。改良は年々加えられているんでしょうが、未だ高級防寒着に使われているということは最良の素材ということですね。

まず重要なのはアウターです。短時間の釣りであればアウターだけで対応できます。投げ釣りではしゃがむ頻度が高いので、サロペットタイプを選んでおけば腰を冷やさなくて済みます。
スポーツブランドやアウトドアブランドは濡れることを前提としていないケースが多く、釣り用途には向きません。また安物ウインドウブレーカーなどでは透湿性が無く、蒸発した汗が内側に結露して冷えます。ダウンジャケットも水分には弱いので釣りには向きません。シマノやダイワ製品を選んだ方が無難でしょう。

次に重要なのはインナーです。最近は機能性繊維により発熱機能を持たせたものも多く販売されています。上述の皮膚から蒸発している水分により発熱するミズノ社ブレスサーモやシマノ社ブレスハイパー、ダイワ社ブレスマジックなんかは、吸湿性もあるので、動いて汗をかいた場合も蒸れたり冷えたりすることを防いでくれます。
あまりけなすつもりは無いですが、○ニク○の○ート○ックとか、光電子とか遠赤外線てのは、全くデータを公開してないので怪しいです。まあ暖かいと思って着れば暖かいでしょうけど。

アウターとインナーでも寒いというときはミドラー(ダイワではインナースーツと呼んでいるよう)です。トレーナーやセーターなんかとは大違いの効果がありますよ。フリースは吸湿性がほとんど無いので汗をかいたら、後でとても冷えるので使用しない方がましです。


2.エリ元から暖かさを逃がさない
 理科の授業で習ったとおり、暖まった空気は密度が下がり軽くなるため上に昇ります。これは衣服内でも同じこと。上に昇った空気はエリの部分から逃げようとします(煙突と同じですね)。これを逃がしては何のために防寒しているのか。タートルネックのシャツやネックゲイターを使ってエリ元を塞ぎましょう。これは簡単ですが効果が大きいですよ。


3.カイロは肩甲骨の間に
体の中で温点(暖かさを感じるセンサー)が最も多いのは、肩甲骨付近です。
温点、冷点の分布
このため、肩甲骨付近を暖めると人間は暖かいと感じます。
一方、腰を暖めたほうが良いという説もあります。腰に冷点が集中していることから寒気を抑えるという意味からは正解でしょう。
管理人の場合、サロペットタイプの防寒着の背中部分に袋を縫いつけてカイロを入れてます。


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