包丁の次に釣り人になじみの深い刃物はナイフですね。主な用途は釣った魚を締めること
です。 良いものを一つ持っておいた方が良いでしょう。釣具メーカーのものでも良いのですが、 釣具メーカーの高級品はユーザーのことを考えていないようで… ナイフメーカーから選 んだ方が良いでしょう。 ナイフには大きく分けて、工場生産品(ファクトリーナイフ)とハンドメイド品(カスタ ムナイフ)の二つがあります。当然カスタムナイフの方が高価です。ガンガン使用する事 が前提ですのでファクトリーナイフが良いでしょう。アル・マー、ガーバー、G・サカ イ、バックなどのメーカーは1万円未満でも作りの良さそうなものが結構あります。 ほとんどの人がナイフといって思い浮かべるのは折り畳みナイフ(フォールディングナイ フ)だと思いますが、鞘付きナイフ(シースナイフ)を選びましょう。折り畳み機構がな いので頑丈ですし、折り畳み機構がサビでやられる心配もありません。 また鞘にも海水が付くことが前提になりますので、革製の鞘は避けましょう。革の手入れ は難しく、海水が付いたままですとわざわざサビさせているようなものです。 釣具メーカーの高級品は革製シースのものが多いです。 刃形状は釣り用として有名なものにトラウト&バードがありますがこれは渓流魚の料理用 で、海の魚には無骨なドロップポイントという形状の方が良いと思います。また波刃は不 要です。 最後に刃の材質です。440Cや440Aが刃持ち、防錆のバランスが良いと思います。最近は ATS-34という材質が評判ですが、硬度が高いため砥ぎ難いように思います。(当然、刃持 ちは良いので、砥ぎに自信のある方はOKです。) ここまでの用語の詳しい説明はトヨクニさんのHPを参照下さい。 堤防なんかでは無造作に置いたり、腰からぶら下げているとまわりの人は引くと思います ので、さりげなく使用された方が良いでしょう。 また正当な理由無く60mmを超える刃渡りのものを所持すると銃刀法違反になりますのでご 注意を。(釣り、アウトドアは正当な理由です)
キーワードは、1万円以下、シースナイフ、革以外のシース、440Cもしくは440Aです。 ダイワのフィッシュナイフT(千円ぐらい)は機構が単純かつ安全にできてます。これな ら折り畳みナイフでも錆びついて開閉できなくなることはないでしょう。丸洗いもOK。 鋼の硬度が低いので、曲がりやすく刃持ちが悪いのが玉に傷ですが、約千円という価格を 考えると絶対お勧めです。 アル・マーのパーソナルサバイバル(4千円ぐらい)はこの値段でアル・マーで材質が 440C!マニアの方から見れば、どうって事のないナイフかも知れませんが、釣り用途では ベストな選択と思います。 ガーバーのフリーマン(売価9千円前後 セールで5千円ぐらいで購入)はまだ使ってな いのでわかりません。20年ほど前、友人がガーバーのフォールディングナイフを所有し ていたのが非常に印象的で、管理人にとってナイフといえばガーバーという憧れがありま した。エクスカリバーマークもカッコイイです。
ナイフの場合、砥ぐことをシャープニングと言います。上に書いたような材質は硬く、刃
付けが難しいです。とは言うものの砥石で十分に刃付けできるはずなのですが、管理人は 誰でも砥げると噂のランスキーシャープナーというものに頼ってます。 シャープニングについての解説はマルキン商店さんのHPを参照下さい。
使い方は、右のクランプ(クチバシのような部品)にナイフをはさみ、砥石につけたロッ
ドをクランプの穴に通して、前後させるだけです。非常に簡単ですが砥石の角度が一定に 保たれるので確実にシャープニングができます。 写真のものは7千円程と結構なお値段ですが、本来の切れ味が出ることや荒砥石、中砥 石、仕上げ砥石を揃えることを考えると安いと思います。(新開刃物店の通販で購入) 私の場合、アーカンサスという言葉の響きにつられ、このセットを購入しましたが、スタ ンダードセットで十分だと思います。こちらは5千円以下で入手可能です。
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