チロリ(ギボシイソメ)の保存法
8月14日にルアー名人さんより早くも「夏休みの自由研究」の報告が提出されましたので、掲載します。

ギボシイソメは関東では東京スナメ、関西ではチロリと呼ばれるエサです。
(チロリの呼び名は学名のGlycera chirori に由来します。以下、チロリ)

チロリはキス釣りのエサとして有名ですが、タイ類やニベ(イシモチ)にも強く、晩春から秋にかけての投げ釣りでは、欠かせないエサのひとつです。が、エサが弱りやすいという弱点があり、普通に保存したのでは3日も経つと、トロトロになって強烈な臭いを発してしまいます。

投げ釣り北近畿さんのHPに園芸用のパーライトを入れておくと、チロリの生きが良いとの情報が掲載されていましたので、検証してみました(パクリです)。

園芸用のパーライトとは、真珠岩(Perlite)、黒曜石(Obsidian)、松脂岩(Pitch Stone)などを焼成、膨張したものを呼ぶようで、人工的に造った軽石のことでしょうか?

以下、ルアー名人さんの自由研究

<準備>
・ホームセンターで園芸用のパーライト を購入(6リットルで¥380程度)
 粒の大きさは5mm程度です。

・エサ屋さんに行く前にパーライトをエ サ箱に15mm程度の厚さに敷いてお きます。

・その上から海水を注ぎ、パーライトを 湿らせ余分な水分を切ります。

・エサ箱はクーラーボックスへ入れ、パ ーライトを適温に冷やしておきます。

・海水がなければ、エサ購入時に海水を
 入れて貰えば良いでしょう。


<投入>
8/6(土)14:00 チロリ購入。
準備していたパーライトの上にチロリを入れます。
チロリは、そのうちパーライトの隙間へもぐりこみ、気持ちよさそうです。

<観察>
8/6 16:00〜8/7 8:00 夜釣り
石粉をまぶしたチロリは翌朝にはぐったりしていますが、パーライトに入れたチロリは元気いっぱいです。
エサの生きのお陰か翌日の朝マズメにクロダイとスズキをゲットできました。

500円程チロリが余ったので継続して観察することにします。
このとき一緒にペットボトルで海水を500ml程度持ち帰りました。

クーラーボックスで氷を切らさないよう注意して保存します。冷やし過ぎないように、氷とエサ箱の間に新聞紙を入れておきます。
持ち帰った海水は腐らせないよう、また水替え時に水温差を無くすように、チロリと同じクーラーに入れておきます。
死んだチロリは取り除いておいた方が良いでしょう。

8/10(購入後4日)
ほとんどのチロリは赤みを保ち、まだまだ元気です。

新しいパーライトと交換してやりました。初回と同様に海水で湿らせ、余分な水分は切っておきます。

ここでも弱ったチロリは取り除いてやりました。
↑購入後4日の様子
8/11(購入後5日)
チロリは、やや弱った様子ですが、まだ赤みを保っています。

いつもなら3日もたつと全滅し、強烈な臭いを発することから考えると、クーラーの中とはいえ真夏に5日も保存できるとは、脅威の保存性と言って良いでしょう。
↑購入後5日の様子

8/13(購入後7日)
チロリは、かなり弱っていますが、赤みは保っています。

一週間、可愛がったチロリを持って牛窓へキスの引き釣りに行きました。

問題なく使用でき、食いの差は感じられませんでした。

<まとめ>
1.パーライトによるチロリの保存は、一週間は可能。
2.エサの鮮度アップで釣果アップが期待できる。
3.購入当日使用なら石粉と大差ないが、翌日以降ではパーライトが勝る。


<管理人の所感>
管理人は2千円以上のチロリを購入することはまずないので、次回釣行までの間、残ったチロリの世話をするというのは考えられないことです。が、保存が難しく遠征なんかでは使い難かったチロリが、保存できると強力な武器になりそうですね。

<追記>
チョン投げ師さんが試してみたところ、同じく保管の難しいタイムシでもバッチリとのこ
とです。

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